将棋系男子のLifeStyle

これからの時代、将棋のプロ棋士になる為には何が必要となるか

f:id:jinnan21:20180819174337j:plain

画像引用先:https://book.mynavi.jp/shogi/detail/id=91083

 

将棋系男子のjinnanです。将棋界は若手が最近とっても強い人達ばかりですね。藤井聡太を始め、高見泰地叡王菅井竜也王位中村太地王座豊島将之棋聖。他にも、2017年度の勝率ランキングは藤井聡太が1位でしたが、2位〜11位までは、20代の若手棋士が独占しています。

 

このような時代の流れを見て言える事は、年々、若手棋士人口のレベルが高くなってきており、その為、将棋の棋士になる為に必要である将棋の強さ、すなわち棋力も、昔よりもレベルが高まっていると言えます。

 

そんな中で、これからの時代、プロ棋士になる為には、どうすれば良いのかという事を考察していきたいと思います!

 

 

 

 

プロ棋士になる条件とは

プロ棋士になる条件として、2通りあります。

現行制度について

この方法が通例とされています。

プロ棋士(師匠)の推薦を持って、新進棋士奨励会(一般的には単に奨励会と呼ばれる事が多いので本項でも以下、奨励会と記述する)に入会試験を受けて合格し、年齢制限になるまでに、四段になることです。

奨励会というのは、将棋界のプロになる為の養成機関です。プロ棋士になる為には奨励会に入会した上で、一般的には6級からスタートし、三段時に行われる三段リーグで1位もしくは2位を取り、初めてプロになれます。奨励会に在籍出来る年齢制限も決まっていて、

満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段となれなかった場合に退会となります。ただし三段リーグ終了時に勝ち越す事が出来れば次期三段リーグに参加する事が出来、この場合は29歳まで同じ条件が適用されますが、以降、四段になれなかった場合は退会となります。

 

プロ編入制度について

こちらは少し変わっている方法です。年齢制限関係無くプロになる事が出来る、現状唯一の道ですが、極めて難関です。その方法と言うのは、アマチュア枠、もしくは女流棋士枠でプロ公式戦に出場し、10勝以上、かつ勝率6.5割を得られると、プロ編入試験を受ける事が出来るというものです。ちなみにアマチュア枠でプロ公式戦に出場する為には、アマチュア名人戦竜王戦などの全国大会で優勝か、棋戦によっても変わりますが、少なくともベスト8以上は行かないといけません。

またプロ編入試験の受験資格を得られたとしても、編入試験の内容は、プロ棋士四段の5人と指して3勝するというものです。なお、この制度で今まで棋士になった人は、今泉健司四段のみです。

 

プロ棋士のライフスタイルってどんな感じ?

年収について

プロ棋士の年収は一般的に平均1000万以上とされています。

強ければ強いほど、お金が入る仕組みになっています。

プロの試合には対局料というのが決められていて、勝っても負けても一定の額が入り、勝ち上がっていくにつれて、その額も増えていきます。例えば竜王戦決勝トーナメントの対局料に関しては、一番低くて1局45万で最高で190万です。更に、優勝賞金というのもあり、最も高い竜王戦の賞金額は3200万です。

これらのお金は主に新聞社からの支援として賞金に当てられています。

 

生活の仕方

f:id:jinnan21:20180819213101j:plain

 画像引用先:https://abema.tv/channels/shogi/slots/D8pxV69mg8Nu83

棋士によっても変わると思いますが、やはり仕事である将棋がライフスタイルの中で比重を占めることが多いようです。将棋が好きで棋士をしている訳ですから、将棋をやっている時間が楽しいのでしょうね。その為、休日などでも将棋をやっている事が多いです。

他には、競馬や麻雀などの勝負事や、普通のテレビゲーム、それから山登りや、国内旅行などが人気のようです。 基本的に頻繁にお金を沢山使うような暮らしはしていなそうなので、どんどんお金が貯まっていきそうですね。

 

プロ棋士になったあとに見据える先とは

プロ棋士になる事が勿論とても凄い事であるのは間違い無いのですが、実際になってそれで終わりかと言えばそうではなく、彼らにとってはそこからがある意味本番と言えるでしょう。

ではプロ棋士にとって、まず目標と言えるものは何かと言うと、恐らくプロ棋士の誰もが考えることはタイトルを獲ることだと思います。

将棋界のタイトルは現在、全部で8つあります。竜王、名人、叡王、王位、王座、棋王、王将、棋聖の8つでいずれも、獲得する事は非常に大変です。

ですがそのタイトルを獲れば、その称号が与えられ、また、そのタイトルを名字につけて呼ばれるようになります。現在の羽生さんであれば羽生竜王というように。それが名誉とされ、プロ棋士の誰もがタイトルを獲得する事を目標とします。トップ棋士でタイトルを何度も獲ったりしている棋士もいますが、そうした棋士からすれば、防衛する事が目標であったり、永世の称号を得る事が目標であったりするかもしれません。

いずれにせよ、プロ棋士が見据える先というのは、タイトルを獲ることなど、その将棋界の中で、どれ位活躍出来るのかという事に他ならないと思います。

 

現在の将棋界について

若手棋士の活躍が目覚ましい

f:id:jinnan21:20180819215853j:plain

画像引用先:https://article.auone.jp/detail/image/1/2/4/13_4_r_20180806_1533554681561038

これは冒頭でも述べましたね。

現状、 タイトルホルダーの内、高見泰地叡王菅井竜也王位中村太地王座豊島将之棋聖と4人が若手棋士です。他にも藤井聡太が将棋大賞の特別賞や他にも多くの賞を取ったり、その藤井聡太の連勝記録を29で止めた佐々木勇気六段、彼も升田幸三賞を取っていますね。他には、新人王戦で2回優勝したり各棋戦でも果敢に高い勝率を挙げている増田康宏六段、タイトル挑戦経験2回、加古川青流戦や新人王戦で優勝し、竜王戦1組在籍の永瀬拓矢七段や、タイトル挑戦経験2回、順位戦B級1組に在籍し、非常に高い勝率を挙げている斎藤慎太郎七段など、若手の層が非常に厚いです。

 

なぜ、これほど若手が活躍しているのか?

f:id:jinnan21:20180823170407j:plain

理由としては言うまでも無く、今と昔の時代が変化し、将棋の勉強の仕方が変わって来たからです。つまりは、AIの登場によって将棋ソフトが出来て、それを使いながら勉強する事が、勝つための近道となったと言えるのです。将棋ソフトが出来ると、なぜ若手が活躍しているのか、という事ですが、

それは今の40代以上の世代の人たちよりも10代20代の人たちの方が、そうした最新のデジタルなものに慣れていて、使いこなすのが上手だからです。

三浦弘行九段もAbemaの解説で仰っていましたが、同世代の棋士たちは皆、ソフトを使いこなす事は非常に難しいと言っていました。今までの長い間し続けてきた勉強の仕方に慣れているのだと思います。

今の若手棋士は皆、ソフトを通しての研究が当たり前となっています。例えば、豊島将之棋聖は、研究会には参加せずに自室で1人で将棋ソフトを使いながら勉強と言うのをずっと続けてるというのが有名です。藤井聡太もずっと将棋ソフトを使いながら勉強して来ています。他にもほとんどの棋士がソフトを使い、普段の勉強にも取り入れているのですが、やはりソフトを使いこなして日々の勉強で活用できるようになるのに一定の時間がかかるようです。ソフトが出て来て勉強に取り入れてる棋士が増えて来たのもここ最近です。そのため、ソフトを使ってどのように勉強していくのが良いのかという事は、まだまだ確立されていないように思います。なので、試行錯誤しながらソフトを使いながら新しい手を覚えていったり、自分の将棋にソフトの手を取り入れていったりしていって、徐々に、ソフトを使いながら自分の棋力を上げていくという事に慣れていくようです。またそうした方法は、若い世代の人達の方が早く覚えてしまうために、若手棋士の強さが目立っているのだと思います。

 

プロ棋士になる為の方法とは

プロ棋士になる為の方法を⑴環境構築ソフトを使った学習方法に慣れ、習慣づける師匠を見つけるの3つに分類しました。

これらをしていけばこれからの時代、プロ棋士になる事が出来ると思います。

⑴環境構築

強い人が沢山いる将棋道場に通い、将棋倶楽部24をする。

将棋ソフトを導入し、パソコンもCPUの性能が良いものにする。

大会がある時は、なるべく出るようにする。

プロ棋士や、強い人の指導対局をたまに受ける。

⑵ソフトを使った学習方法に慣れ、習慣づける

棋譜をソフトに読み込ませて検討したり、序盤の変化をソフトに読ませながら自分で研究する。難しい局面や、大事な局面など局所ごとソフトで読ませる習慣をつける。

ソフトはフリーで強いものが沢山ありますが、あんまり慣れていない場合は、最初は有料ですがこちらの激指ソフトをお勧めしております。値段はややしますが、強さもプロレベル以上はあり、また検討モードというものがあって視覚的に非常に使いやすいです。(自分も使用しております。)

 

 

⑶師匠を見つける

これは、プロ棋士が在籍している将棋教室や将棋道場、または規模の大きい将棋道場などに通い、それなりに棋力があった上で(四〜五段程度)道場の席主や先生に直接相談するなどすれば、師匠を見つけてくれたり、あるいはそこの先生がなってくれたりすると思います。また、大会などで活躍していれば、大会にいらっしゃるプロ棋士や、将棋連盟の方などに相談してみても良いと思います。

 

以上で、本記事は終わりです。

今後も色々と記事を書いていくので、応援など宜しくお願いします!

何かあればコメントください!