将棋の団体戦で結果を出す為には、何が大事なのか
どうも jinnanです
今日は将棋の団体戦について書いて行こうと思います
(画像:http://toushouren.world.coocan.jp)
将棋をそこまでやった事が無い、もしくは、ネット対局がメインの方だと、将棋って1対1のゲームなんじゃないの?!とか、団体戦なんてあるの?!と思う方も居るかもしれません。
団体戦はアマチュア界ではかなりメジャーな方で、学生なら、文部科学大臣杯小中学校将棋団体戦や、オール学生団体戦、学生選手権、学生将棋対抗戦(勝ち進むと富士通杯や王座戦)など、
社会人の方であれば、社団戦、職団戦、支部将棋対抗戦などがありますね。
プロの将棋ではあまり無いのですが、3/25(日)に関西将棋連盟が企画する"将棋棋士が間近で激闘!関西プロ団体戦"というものがあるそうです。
プロ棋士18人、団体戦対決 関西の将棋連盟、初の試み:朝日新聞デジタル
ここでは団体戦では何が大事なのかということや、団体戦についての情報を軽くまとめてみました。
団体戦の試合形式
各大会によって、持ち時間や人数、補欠メンバーの人数等も変わってきます。
ここでは大学将棋において最もポピュラーな学生将棋対抗戦の関東を例に取ると、
オーダー表に載せられるメンバーの人数が14名。内、毎試合ごと、7名をオーダー表から昇順で自由に選ぶことができ、7対7で対局が行われます。持ち時間は30分60秒1回。
また各大学ごと、リーグが分かれていて、A級、B1級、B2級、C1級、C2級まであり、各級に8つの大学が在籍しています。リーグ戦による試合結果で各級の上位2校が昇級、下位2校が降級となります。
春と秋にあるのですが、春でのA級優勝校と準優勝校は富士通杯、秋でのA級優勝校は王座戦に出場することが出来ます。
団体戦の魅力
個人戦には無い団体戦ならではの魅力はたくさんあります。
例えば各大学同士の対決であれば、日頃一緒に練習している部員同士でチームとなって勝負することが出来ます。これは個人個人の強さの競い合いというよりも、チームとしての総合力の競い合いになります。チームに1人、凄く強い人が居たとしても、他のメンバーの棋力が皆低かったり、あるいは相手チームの当て馬(棋力の低い者をあえて大将席や強い人が来そうな所に狙いを定めて出すこと)に当てられたりしてしまっては、勝つことは到底難しいでしょう。
その為、団体戦で結果を出すには、日頃からチームで一丸となって練習を行い、チームとしての総合的な棋力を上げていき、また、そのリーグにおける他チームの情報などを毎試合ごと、ベンチのメンバーに行かせて棋譜を取るなど情報を取ってきてもらい、その情報を基に戦略を立てたりすることが必要となります。
団体戦の魅力というのはやはり、チームメンバーで揃って上達して行きながら、戦略を立てたりして、勝ちに行くことを皆で考えたりする楽しさだと思います。
また、団体戦後も、打ち上げなどをして、その日の将棋について検討しあったり、色々と話をしたりするのも楽しいですね。
団体戦で結果を出す為に、大事なこと
大学においての上位校(A級常連校)は、やはり層が厚く、レギュラーの最も下の棋力の人でも四〜五段程度であったりします。なので結論から言ってしまうと上位を目指すのであれば、強い人は居るに越した事はありません。
社団戦などでたまに全員元奨みたいなチームが出来ることがありますが、止まることなく1部(社団戦リーグにおける一番上のリーグ)までノンストップで駆け上がったりします。なので最も早く結果を出したいのであれば、強い人を入れる事を頑張るしか無いのですが、将棋推薦を学校がやっていたり、あるいは将棋が強くて有名などの学校で無ければ、そうした強い人が入ることは中々難しかったりします。
その為、例えば大学の団体戦において、そんなに強いメンバーがあまり居ないなどの状況だった場合、どうしたら良いかとなります。
その答えは、やはりチームの総合力を伸ばすしかありません。
今いるメンバーのそれぞれの棋力を伸ばす為に、練習を行う必要がありますが、なるべく質の高い練習を考えて行うようにした方が良いと思います。
棋力の上げ方については、現在、こちらの記事のみしか挙げていませんが今後も書いていく予定なのでお待ちを。
また、チームの総合力の伸ばし方として、参考となる書籍はこちら。
元々、弱小校だった岩手校の将棋部顧問が、いかにして今現在最も将棋で強いと有名になるまでチームを育てたのかについて書かれた本です。
来年?からの小学校の国語の教科書の題材になるとかならないとかの噂が...
自分的にはもっと早く読んでおけば良かったなぁとも思いました。
強くなる為の環境づくりについてなど、とても参考になりました。
チームの総合力を上げていく為には、皆のモチベーションや目的意識とかもバラバラだったりするので、それを大会で結果を出すというふうにシフト転換していく必要があるので、中々大変だと思いますが、もし弱小チームであってもチーム一丸となって頑張った結果、結果を出すことが出来たらそれは凄く喜ばしく、また人生経験においてもとっても価値のあるものだと思うので、そのような環境にある人はチャレンジしてみても良いかもしれません。ただ、強い人が本当に1人も居ないなどという場合は、ちょっとでも獲得出来るように頑張った方が良いとは思います。