将棋系男子のLifeStyle

子供の習い事に将棋を考えている方に向けて解説します

初めまして。じんなんと申します!

よく、将棋をやると、頭が良くなるとか、先が読めるようになる、他には、理系的な頭脳になるとか、礼儀が良くなるとか、聞きますよね。

僕の母親が将棋を自分に教えたのも、当時、将棋を子供の頃に覚えさせると頭が良くなるというのを聞いたからだそうです。

 

筆者は小学生の時に、母に将棋をたまたま教えてもらい、最初は近所の大学生によるボランティア教室、そして将棋道場に通い出し、中学の頃にプロ棋士による将棋教室に通っていました。

高校からはあまり道場に行くこともなく、将棋を指すこともほとんどなくなったのですが、大学からはまた将棋を再開しており、またネットの24と将棋ウォーズで五段で指しております。(24、ウォーズ共に、日本将棋連盟公認なので、実際のアマチュア五段であるのと同じです。)

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 ここ最近、テレビなどでも習い事の1つとして、将棋が取り上げられていたりして、

この記事を読んでいる方も、子供の習い事を何にしようか悩んでいたり、あるいは将棋を考えていたりするかもしれませんね。

 

そこで、自分は、子供の頃に将棋道場や将棋教室に通ったり、また、将棋をやっている同年代の友達などもいたということもあるので、

自分の周りも含めて、将棋をする事で得られるメリットについてまとめてみました。

また、他の数ある習い事と比較した場合の将棋の魅力なども書いて行けたらと思います。

 

 

将棋教室ってどんなところでやるの?

初めに、将棋教室とは、一体どんなところでやるのかについてですが、

一般的には、将棋道場で行われています。(将棋センターという表記もありますが意味は将棋道場と同じです。)

ただ注意しないと行けないのは、子供向けの将棋教室があるかどうかという所です。

筆者は最初はボランティア教室→指導が無い普通の道場→教室のある道場という順でやってきましたが、初めは、ボランティアなど無い限りは、指導がある子供向けの将棋教室に通った方が良いと思います。

その方が同年代の友達も出来ますし、将棋の子供向けの大会の情報が入手しやすかったり、確実に棋力を伸ばすことも出来るので。

そういった教室があるかどうかは道場に直接確認してみてください。基本的には、大体やっているところが多いと思います。

また、将棋道場は、都心にもいくつかあり、このブログでは現状、千駄ヶ谷将棋道場御徒町将棋センターを紹介しております。千駄ヶ谷には子供向けの将棋教室があり充実していますが、御徒町には教室はありません。自分の通っていた所は千駄ヶ谷では無いのですが、それでも同期や来ていた人が、今プロ棋士だったり、奨励会員、であるなど、レベルも高く充実していました。

 

 

 

 

 

他の競技と将棋を比較した場合

お金がかからない

スポーツなんかは靴やら服やら必要だったり、それを定期的に買ったりしないといけないですよね。またそうしたものは結構高かったりします。

しかし将棋をする上で必要なものはそんなに無く、上を目指してやるとなった場合に必要なものとすれば、パソコンと将棋ソフト、書籍位でしょうか。盤や駒も安いものであれば全くかかりません。

 

月謝について

大体平均7000円位でしょうか。道場によっても多少変動がありますが、大体この位の価格だと思います。また道場によっても変わってきますが、教室に通っていると、普段の道場の席料が免除され、無料で行くことができるところもあります。

将棋道場には1日の席料というのが決まっていて、これは指導のある将棋教室とは違い、ただ将棋を指すだけの場合になるのですが、これが学生なら500円ほど一般なら1000円ほどです。

将棋教室に通わないで、ただ将棋をしに行くというのであれば、行く度にその額を支払うとそこで将棋をすることが出来ます。ある程度ルールが分かるのを前提としていますが、受付の人が他の人と当ててくれます。

 

 

気軽にどこでも出来る 

将棋は練習するなら自宅で駒と盤があれば出来ますし、書籍があれば勉強出来ます。また、今はネット対局が盛り上がっていますので、いつでもパソコンかスマートフォンさえあればオンラインで対局することも可能です。プレイ人口もとても多いのでネットでの対局で相手に困るという事も全くありません。

 

老若男女、幅広い世代と楽しむことができ、大人になってからも楽しめる

将棋は子供でも大人でも楽しむことが出来ますし、また道場に行けば子供と大人でも将棋をします。他のスポーツとかだと、子供は子供同士で、大人は大人同士でやるというのが多いですよね。将棋はそういったのが無く、みんなでやっていくので、子供でも大人と仲良くなることができ、早い時期から大人とのフランクな会話もしたり出来るようになります。また、大人になってからもずっと長く楽しむ事が出来ます。

将棋を覚えることのメリット

考える事が好きになる

自分の経験だけで将棋を覚えたことでメリットがあるとすれば、日頃から考えるという行為が、苦手ではなく、むしろ好きになりました冒頭でも述べた、将棋をやると、頭が良くなる、先が読めるようになる、理系的な頭になる、礼儀が身につくということを聞いたりするということに対して、果たして本当に正しいのかどうか、自分の経験的にそれぞれお話ししていきます。

 

頭は平均よりは良くなる

頭が良くなるのかどうか→平均よりは確かに良くなるかなぁと思います。将棋は常に頭を使うゲームであるので、頭を使う他の行動(勉強、試験、仕事など)に対しての抵抗感なども、普段頭を使ったりする機会が少ない人と比べた場合は少ないと思います。実際に大学進学に当たってもそんなに苦労していない人が多い印象です。

 

構想や戦略を立てるのは好きになる

先が読めるようになるのかどうか→僕は将棋における読みと日常で関連性が強い読みというのは、当てはまる部分もありますが、やや異なるかなぁと思ってます。

当てはまる部分というのは、長い時間を使う将棋だと、序盤からどういうプロセスでその将棋を勝ちにまで持って行くのか、構想を練っていきます。

そうした構想を練るという部分では、他の将棋以外のことでも応用がきき、計画を立てたり、戦略を立てたりするのが好きになったり得意になったりすると思います。

ただ、将棋における主な読みというのは、構想の部分もあるにはありますが、ほとんどが、盤上の駒の動きを頭の中で動かして行きながら先を考えていく、ということになります。

この能力はどちらかというと、頭の中で将棋を並べたりそれを動かしたりするという空間把握能力になります。

その為、例えば、小説や映画などでの先を読んだりとか、株価とかFXの先を読むみたいなものとは全く種類が異なります。

異なりはしますが、ただ、考えるという行為自体はそんなに苦じゃなくなると思います。ただ、ただ考えることが好きになっても、考えた時間に対してより最適な結果が出るのかどうかという部分は、人それぞれ異なると思います。(自分は考えるのは好きですが、その考えた時間に見合った効果はそんなに無いような気もします。)

つまり将棋をやることによって、考えることは好きにはなっても、それによって最適な結果を得られるような効率の良い思考をできるようになるのかと言うと、これについては正直うーん分からないという所が大きいです。

その為、羽生先生はあんまり長い思考には意味がなく、最初に考えた直感が実は大体正しいみたいなことを述べています。ご興味があれば一読してみてください。

 

また、理系的な脳になるのかどうか、という事ですが、これについては、正直、理系的な脳とか理系的な考え方というものの意味が広すぎるので、あまり当てになるような答えは出来ません。

ただ、あくまで仮にですが、文系的な考え方を主観を重視する。理系的な考え方を客観を重視する。というものに置き換えた場合だと、そんなに将棋をやっていても主観を重視(自分が思ってる事が正しいと思う)している人の方が多いような気もしますし、自分もそんなような気がしますので、そんなに当てにはならないのかなぁと。

 

礼儀は程々身につく

礼儀が身につくということに関して。これは人それぞれだと思いますが、自分は、人前では基本的には丁寧に話すようにしていますし、言葉の使い方にも気をつけようとはしています。ただ、自分が礼儀が他の人より良いかというと、あまりそうは思えませんし、そもそも一般社会における様々なマナーだとかは、将棋におけるマナーとそんなにかぶっているとは思わないので関係は無いと思います。

礼儀というと、お茶とか生け花の方が実用的かな?と思います。礼儀という意味も言葉が広いので難しいですが・・・。ただ自分の場合は、自分の事をとても礼儀があるとは思えませんし、これについてはうーんという感じですかね。

また、対局態度なども、大人の方でも悪い方なども中にはいるので、将棋をやっているからといって礼儀が良くなるかどうかは何ともという感じです。

将棋における礼儀は、対局が始まる前にお願いします、終わった後に負けましたorありがとうございました。という位で、後は将棋のルールにおける待った無しとか助言禁止みたいなマナー程度のものなので、これ位の礼儀というのは他のどんな競技でも大体共通しているかなぁと思います。

ただ子供向けの将棋教室だと、そういう挨拶のこととか、人に対しての失礼のないような接し方などを教えたりもしているところは多いと思います。 

そのため、礼儀は程々身につくとは思います。

 

精神力が身につく

自分的にはこれが結構大きいかなぁと思います。将棋と言うのは勝てば嬉しいですし、負けたらとても悔しいです。だから、指している間は絶対に負けたくないって思いながら一生懸命に指し続けますが、とっても形勢が悪くなる時が沢山あります。そういう時は気持ちがとても辛いものです。しかしそうした苦しい状況でも、気持ちを強く持ってやり続ける必要があります。そうした環境で培う精神力というのは、人生において、様々な山場で支えとなってくれると思います。

将棋を覚える事のデメリット

熱が入ると将棋に対しての時間が異常に増える

将棋を覚えたり、する事などによるデメリットを自分の経験から考えてみたいと思います。

まずはどれ位将棋をやるかによっても変わってくると思いますが、子供の頃に将棋に熱中すると基本的には、大体ずっとその熱は続きます笑

つまりハマりすぎる事によって、他のことに対して使う時間も少なくなります。

1つのことに集中した結果、他の様々なことが出来なくなるというようなことも考えられるので、その辺は将棋をすることがその当人にとってどれ位、大事なのか、または幸せなのかによって変わってくるかなぁと思います。

例えばマチュアの大会で結果を出したいとか、あるいはプロになりたい等の目的がある場合は、将棋に熱中しても、目的や目標があるのでそれを追求していく時間というのはとても充実しますし良いと思います。

 

プロを目指す場合の失敗した時のリスク

ただ、プロになりたいという場合はかなり慎重に考えなければなりません。

と言うのも、将棋の世界は年齢制限もありとても厳しく、また現状は将棋でプロを目指していた人達に対して社会的な救済措置というものも全くありません

つまり、将棋でプロになれなかった場合、今まで費やした時間が全て無駄になる可能性もあるのです。

ただ、年齢制限関係無く、アマチュアからでも一定の成果によってプロになれる道もなくはなく、実際にその道でプロになった人も居ます。それでもその方法はとても困難で現実的とは言えません。

 

 

以上の将棋を覚える事におけるデメリットをまとめると、掛けた時間に対して、想定以上のリターンが得られないという事になりますね。

 

 ただ、スポーツなどとは違い、事故などもなく身体的に何かリスクがあると言うことは一切ありません。

 

 性格や人間性に対しての影響

自分の経験上、将棋が好きだったり強い人と言うのは、非常に負けず嫌いだったり、或いは勉強熱心で真面目ったりします。また、落ち着いている人が多いです。ただ色々な人がやはり居ますし、将棋を覚える事でどんな性格や人間性になるかというよりかは、その人の育ってきた環境や身の回りにいる人間関係などによって変わってくると思います。将棋という勝負事という特性上、そういった勝負の世界という環境が生まれ、そのような負けず嫌いだったり熱心で真面目な性格になりやすくなる可能性もあるかもしれません。

また、世間的に将棋=大人しいというようなイメージもある為か、将棋の部活などにはそういう傾向の人が多く来るような気がします。ただ自分の大学の部活では本当に色々な人が居ますし、良い人間関係も今まで沢山築く事もできています。また、現在は将棋ブームと言う事もあり、本当に多くの方が始めているということもあるので、そうした一部の性格の人が多いという傾向とかも少なくなると思います。

 

 

 ぶっちゃけ、昔に戻ったら将棋をやりたいと思うかどうか

これは正直難しい問いではありますが、将棋が好きですし、今も将来的にはアマチュアの大会で結果を出すなどの目標を持ったりしているので、将棋を覚えたことに対して後悔などはしていないです。何より将棋をしている時間はとても楽しいですしね。 

 ただ、もちろん、将棋を始めていなければもっと他のことに沢山時間を使っていただろうなぁとか、将棋以外の事に取り組んだりしている時に、将棋に使っていた時間が無かったら他の事でももっと成果出せたのになぁとかそう言う風に思ったりすることはあります。

でもそれは何においても共通して、1つのことに対してあまりに時間を費やした結果だからと言う事でもありますし、将棋を始めたからといって必ずしも、将棋にひたすら時間を割くという事にはなりません。

自分は将棋がとても好きだったので、ひたすら将棋ばっかりやっている時期もあったりしたからなんですが。ただ将棋というのは本当に気軽にどこでも出来てしまうものなので、その分時間を費やしてしまう割合も多いのかもしれません。

ですが、今の記憶を持って仮に昔に戻っても将棋はやると思います笑

 

 

以上が子供の習い事に将棋を考えている方に向けた、僕自身の経験を踏まえた将棋をした事での良かったことなどについてのまとめです。 

 ぜひ、子供の習い事に考えている方など、ご参考になれば幸いです!

実際に始めるにあたって、棋力の伸ばし方などについても初心者の方に向けた記事なども今後書いていこうと思っています。

また、もし良かったら読者登録などして頂けると励みになります!それではこの辺で。